学校が長期休みに入ると、働く母は学童用のお弁当作りで、メニューを考えたり、朝いつもより早起きしたりとちょっと大変です。
なんとか工夫して美味しく手際よく作りたいお弁当ですが、温かい季節になると、心配なのが食中毒!
小学校はお弁当を入れておく冷蔵庫はなく、クーラーの効いた部屋にお弁当を置いておくだけなので、作る時から食中毒にならないお弁当作りが大切です。
私は、出来るだけ楽に、食中毒にならないお弁当作りを考えてみました。
目次
当日バタバタしないために、前の日に作った作り置きのおかずはの直中毒の可能性は?
以前は、慣れないお弁当作りだったので、朝5時に起きて、お弁当作りをしていましたが、夏休みの毎朝の5時起きは辛いものがあります。
最近は慣れてきたので、連日のお弁当作りに疲れないよう、
・前の日の夕飯をお弁当用に取り分けておいたり
・夕飯後にお弁当用のおかずを作って冷蔵庫に入れて置いたりと、朝早起きしないで済むよう、また朝からバタバタしない工夫をしています。
でも、気になったのが、夜に作ったおかずをお弁当箱に詰めても大丈夫なのかな?ということ。
いくら冷蔵庫で冷やしているとは言えども、作ってから時間が経っているのでちょっと心配です。
でも、どうせ冷やしてからお弁当箱に入れるのなら、前日作ったのでもいいのでは?とも思うし。どうなのでしょう?
調べてみると、私の様に前日に作ったおかずをお弁当箱に詰めて持って行く人も結構いるようです。
前日に作る派は、食中毒を心配して完全に冷えたおかずを持って行くとのことでした。
前日に作ったという時間の経過は問題ないようです。
むしろ温度管理を徹底していることで、菌の増殖を抑えることができるようで、その点はちょっと安心しました。
でも、まだ心配なことがあります。
冷蔵庫でおかずを冷やしたとしても、菌の増殖を「完全」に抑えることはできないそうですよ。
(下の水色の物は、風邪の時などに使う氷枕をお弁当を作る際に保冷剤代わりに使っています。大きいのですぐ冷えて便利です!)
前日に作るおかずが冷えているからと言っても、食中毒と完全に無縁か?といえばそうではありません。
どんなにきれいな冷蔵庫でも、空気中に菌が浮遊しているのですから、冷蔵庫のドアを開け閉めするたびに、冷蔵庫内にも雑菌が浮遊・付着してしまいます。
常に菌と食べ物は隣り合わせ。
家庭の冷蔵庫の冷蔵庫内の温度の目安は10℃以下ですが、細菌の増10℃以下で菌の増殖は遅くなります。
家庭の冷凍庫の目安温度-15℃以下では、細菌の活動は停止します。でも停止しているだけで、死滅はしていません。なので、調理の際に常温に戻すと菌は増殖を始めてしまうそうです。
冷凍庫に入れたお肉が数週間経っても解凍して食べられるのは、菌が停止していたからなんですね。
冷蔵庫で食品を冷やすということは、菌の増殖を「遅らせる」という役目なことがわかりました。
温度を下げるだけでなく、こんな対策で食中毒を防ぐ!
冷蔵庫で冷やすことによって、菌の増殖を抑えることができますが、それだけでは菌の増殖を抑えることができません。
食中毒を防ぐには、温度管理だけでなくこのような合わせ技を使うことで、より食中毒になる確立を下げることが出来ます。
- 冷凍の作り置きを前の晩から冷蔵庫で自然解凍。水分をキッチンペーパーで吸ってからお弁当箱に詰める。
- 解凍するなら、前の晩から冷蔵庫で。一番水分が出にくい解凍方法です。
- 解凍しきれなかったものは、レンジで温め直して完全に冷ます。
- 保冷剤や風邪を引いた時に使う、氷枕の上にお弁当箱を置き、ある程度冷めたおかずをさらに冷却しながら詰めていく。
- スーパーで売っている、抗酸化効果のある傷み防止シートを入れておく。
- ほうれん草のお浸しやお新香などは、キッチンペーパーでぎゅっと水分を絞ってから、味が薄くならないように後付けで、ほうれん草なら醤油と砂糖、ごまを、お新香なら塩を少し振りかけておく。
- 暖かいおかずは水蒸気が水分となり、雑菌が繁殖するもととなるので、完全に冷めてから入れる。
- 彩りの為の生野菜も水分をキッチンペーパーで吸い取ってから入れる。
- 梅干しや大葉の抗酸化作用は有名ですが、梅干しが触れている部分だけしか抗酸化作用がないので、ご飯なら真ん中だけに乗せるのでなく、ほぐして全体に混ぜた方がいい。
- 有名な話ですが、プチトマトのへたの部分は雑菌が多いので、必ずへたは取ってから洗って、水けを拭いてから入れること。
- 雑菌の繁殖スピードを抑えるには、塩分や糖分を濃いめに味付けをしておく。
- ペットボトルやパックの飲料水を冷凍庫で凍らせ、お弁当と一緒に保冷バッグに入れて、お弁当の温度を下げておく。
- 冷凍のまま入れて、自然解凍OKな冷凍食品を使う。
(子供も私も好きな冷凍食品のおかずです♪自然解凍だし助かります!)
このような点に注意することで、さらに食中毒からお弁当を守ることが出来ます。
色々な対策を知ることが出来ました。
お弁当の食中毒って何時間後からが危険?
お弁当のおかずをできるだけ雑菌から遠ざける技を知ることが出来ましたが、完全に菌をゼロにすることはできないことも同時にわかりました。菌はいつかは繁殖してしまうのです。。
では、食中毒のタイムリミットはあるのでしょうか?
それは、人体に悪影響を及ぼさない時間内でお弁当を食べる事がポイントのようです。
その時間内というのは、季節を問わず7~8時間とのこと。
雑菌は胞子単体では何も影響がありません。それが食べ物にくっつき繁殖を始めることで、毒素を作りながら増殖を繰り返すのです。
聞いているだけでも恐ろしい。
そしてそんな毒素が付いた食べ物を食べた人間は、抵抗力が耐えられなくなると食中毒になるのです。
時間の経過が長ければ長いほど、それだけ危険度は増すという事です。
常温にさらされてから、7~8時間以内にはお弁当を食べなくてはいけませんね。
夏場や梅雨の時期にお弁当箱を「保温ジャー」にするって食中毒の心配はどうなのでしょうか?
保温ジャーは一定の温度に保つことが可能なのですから、夏場に冷えたおかずを入れておけば、で食中毒対策に有効なのでは?と思いましたが、どうなのでしょうか?
保温ジャーを作っているメーカーのホームページを読むと、
【象印】
Q:おかず類は冷ましてから、おかず容器に入れるとありますが、なぜですか?
A:おかずを冷やさずにあたたかいまま入れると、おかずの温度は徐々にさがり、腐敗の原因となる菌が繁殖し
やすい温度帯(25℃~40℃)に長時間置かれ、腐敗の原因になります。
また、熱いままおかず容器に入れると容器のふたが変形したり、内容物が漏れる原因になります。
おかず類は冷ましてからおかず容器に入れてください。
【タイガー】
Q:夏場はランチジャーは使用できるのでしょうか。
A:直射日光や熱い自動車の中を避けて、涼しい環境であれば大丈夫です。特に菜入れは、周囲の温度に影響されるので十分気をつけてください。Q:長時間の保温とあるが、長時間とはどれくらいをさすのですか。
A:朝から昼までの経時保温を考慮して設計しておりますので、6時間を越える場合は長時間とお考えください。Q:6時間以内に食べるよう記載しているが、コンビニもない遠方へ行くときどうしたらいいのですか。
A:長時間の保温はおかずや味噌汁などが腐敗しやすい温度になるので、基本的には6時間以内で食べきっていただくことをお勧めしています。Q:おかずを冷まして入れるのはなぜですか。
A:おかずを温かいまま入れると、徐々に冷め、腐敗しやすい温度になりますので、冷ましてから入れていただくようお願いいたします。参照:https://support.tiger.jp/category/show/180?site_domain=faq
2社のページを読んで気になったのは、「腐敗しやすい温度帯」があるということです。
それは、菌が繁殖しやすいのは25℃~40℃なのですね。
その温度帯を避けて、さらに温度を下げてからおかずをお弁当箱に詰めることが大切なようです。
夏場のランチジャーの使用については、冷めた状態のおかずを温度を上げにくくする効果があるのですが、中には冷めすぎてておかずが美味しくないという話しもありました。
保温ジャーを利用する時のポイントは、炊きたてのご飯を熱いうちに詰めるか、電子レンジでチンしたものを詰めるなど、温度が高い状態であれば、保温ジャーの中も暑く維持できるので、腐りません。
しかし、保温時間が長すぎるとランチジャーでも温度は下がってきますから、その場合は夏場でも腐ってしまいます。
冷たすぎるご飯も美味しくないですし、夏場のアツアツご飯も食べたいですかね?
夏場の保温ジャーを使用するなら、冷たく冷やした「冷やしうどん・そば・そうめん・冷やし中華」など麺類が美味しそうです♪
お弁当の食中毒には合わせ技が効く!
・腐敗しやすい温度帯は25℃~40℃
・お弁当の温度を下げることで、腐敗するスピードを下げる
・様々な知恵と技を使ってお弁当を菌から守る
・腐敗温度に上げないようにする
・7~8時間以内にお弁当を食べる
このようなことを注意することで、食中毒からお弁当を守り、子供たちの安全でおいしいお弁当を食べてもらえそうです。
小学生なので、「お弁当が酸っぱい臭いがしたら食べちゃダメよ。」と言い聞かせても、その酸っぱい臭い自体がわからないでしょう。
しっかり大人が管理してあげて、お弁当のいい思い出を残してあげたいですね。
そして、ママも毎朝のお弁当作りに疲れないよう、冷凍食品を利用したり、メニューを考える必要のないサンドイッチなどを利用して、お弁当シーズンを乗り切りましょう!